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セカンドオピニオンに潜む罠

セカンドオピニオンとは、要は
『現在診てもらっている医師以外の第三者に検査や治療内容について意見を求める』
というもの。

最近ではもう当たり前になっています。

僕の患者さんで、てんかんで診ている方がいて、
セカンドオピニオンができないかと相談されました。

相談されて「自分の診療に不満なのか!?」とムッとする医師もいるようですが、
僕はまだ若造なんで、患者さんが不安になったとしても全く不思議でないので全然驚きません(爆)


「もちろんいいです、どちらに紹介状を書きましょうか?」と尋ねると
『○○大学病院がいいです』とのこと。

なるほど、やっぱり大学病院という白い巨塔に絶大な信頼があるようだ。


しかし、

しかし、


なんと間が悪いことでしょう。



僕は落ち着きを払ってゆっくり患者さんに告げました。


「実は僕は3月いっぱいでここを退職し、4月から大学に戻ります。」


という表情をする患者さん。


「つまり、セカンドオピニオンとして大学病院に行ってもそこにいるのは僕です!



ドドーン…



希望の芽を摘んだような気がして気まずかったんですが、
まぁ正直に言ってやりました。


そりゃもう、なんというか微妙な空気と間がありましたね。


結局、セカンドオピニオンはしないという方針となりましたとさ。

ちゃんちゃん?




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