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日本の医療

日本は医師に対し、「パブリック」「プライベート」を体よく使い分けてこき使っている。

医師は「パブリック」扱いなんだから、聖人ように働きなさい!って言っても
公務員のように給料や待遇などを国が保証してくれるわけでもない。
そういう時は、医師は「プライベート」な職業だと言うもんだ。
それなら個人の思想の自由で働かせてくれ!っと言いたいが、
医者の少ない地方に行け!だのなんだの言ってくる。そういう時は医師は「公僕」扱い。


海外に比べ、日本の医師はボランティア
たとえば、アメリカで心筋梗塞になって、救急で病院で2人の医師を呼んで
緊急でPCIを施行したら、医師に直接入るお金は約70万円



日本でやったら医師に入るお金は0円。いくら夜中叩き起こされても0円。
夜間手当が出るやろ!っと突っ込んでも、月に夜間手当が出る時間の上限が決まってるし
(それ以降は文字通りタダ働き)、それも雀の涙ほど。そもそも手当自体も安い。

5日間心筋梗塞で入院したらアメリカでは2000万円。日本では200万円。桁が違う。


日本の再診の値段はどんだけ時間かけても500円マックの時給より安い
その500円から医師をはじめ、看護師等の人件費、病院の光熱費等を捻出しなければならない
アメリカでは部屋代はもちろん、採血のシリンジ代も全て患者持ち(日本は病院持ち)。

だから、日本の医師は黒字出すためにどうするかっていうと、で稼ごうとする。

500円しかもらえないなら1時間で10人診ればいい。
そしたら500円×10人=5000円。
しかし、そしたら1人あたり患者の診察時間は、6分ほど。
これではちゃんと患者さんの診察も難しいやろうし、もはや流れ作業になって、
医師が考えたりすることもなくなる

つまり、国民皆保険で、患者は至れり尽くせりの状態で、医師はきつい立場にありつつも、
最近では訴えられたり、厳しい扱いを患者から受けたりで、
ボランティア精神が崩れ始め、やる気もなくなる。やーめたって。そしたら勉強もしなくなる。


そういう認識が日本人には当然のようにあるので、医師がどんなに素晴らしい技術をもって診療しても、
対価を国や患者は医師に当たり前のことして与えることはない。
海外では、できる医師ほど給料も高くなっていくため、向上心につながっていく。

そういうわけで、日本の医療は崩壊しつつある。
産婦人科、小児科の次やばいのは、外科、そして内科も潰れていく…。


また、マスメディアに世間の人々はすぐに反応してしまう。
肺癌の分子標的治療薬として「イレッサ」が出た時、世界の先進国の中で日本だけ使ってなくて、
メディアが「日本で使えないのはおかしい!」と言ってイレッサが使えるようになった時は
世間はわいわい喜んでいたのに、副作用で「間質性肺炎」があると分かると
「イレッサ」は危険だ!!っと180度意見を変えて一斉に攻撃する。
そしてそれに医療(現場)は振り回される。

ちなみに。同じ薬でも、製薬会社(ここでは外資系)は日本の薬を出すとき、
他国よりも安く提供しているらしい。
しかし、安全第一にっぽん。審査が厳しく、なかなか通らない。
さらに、医療費削減のため、もっと安くしろ!って言うらしい。
さらに安くなんかできるか!ええい、じゃあもういい!ってんで、
いい薬が他の先進国には普通にあって、日本にはない、という現状。だめだ日本
1例を出すと、抗ヒスタミン薬は眠気が副作用にあってみんな苦労するんやけど、
外国には航空機パイロットに唯一服用を許可されている眠気の副作用のない
抗ヒスタミン薬が存在しているらしい。もち、日本にはなーい


また、医師が頑張っても、パラメディカルも一緒にやる気を出さないと全然意味がない。
パートの看護師とかいると、夕方4時を過ぎた辺りで早く帰りたいから不機嫌になったり
早く仕事を終わらせろよ~的なオーラを出す人が少なくない。
医師は勿論上記の理由で、そうそうすぐに仕事は終わらない。
患者さんをしっかり時間をかけてみれば見るほどね。


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まーみたいな内容のことを今日出会った先生とバーで飲みつつ、聞いていた。

他にもいろいろ喋ったけど、もう忘れた。
とにかく社会のことを深く勉強されているようで、聞いてるだけで感心した。

僕もお上に左右されない医療をやっていくために
社会勉強が必要だと思った。

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